地域の信仰の対象として代々受け継がれてきた仏像。いつの時代でも修理が行われて次の世代へと受け渡されてきました。現代の受け渡す役割を担っているのが、仏像修復師。新潟の工房で修理を続けている松岡誠一さんに仏像の修復について語っていただきます。
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(06)「仏像の時代の見分け方(1)」
2019-08-22
秋も深まり、冬の訪れを感じる季節となってきました。木々も色とりどりに紅葉し始めています。
今回は仏像の時代の見分け方(1)として、「耳の造形」を取り上げてみます。 |
10世紀の耳:巻き毛が耳に懸かっているのも古様です。耳の背側が割合まっすぐで、耳朶(みみたぶ)が四角い感じ。 |
14世紀の院派の耳:写実的でありながら、耳朶の先がぽっちゃりしています。 |
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松岡誠一:仏像修復家。先祖が信仰し守ってきた仏像・神像を次の世代に手渡すために修復を行う他、被災した御像の応急修復ボランティアや地域の文化財の保存を支援する活動など。活動は幅広い。東北芸術工科大学(山形市)芸術学科 文化財保存科学コース卒。連絡先は下記リンク参照。
仏像の修復ホームページ
地域歴史文化財保存支援ホームページ