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地域の信仰の対象として代々受け継がれてきた仏像。いつの時代でも修理が行われて次の世代へと受け渡されてきました。現代の受け渡す役割を担っているのが、仏像修復師。新潟の工房で修理を続けている松岡誠一さんに仏像の修復について語っていただきます。

(09)「仏像はタイムカプセル

2018-12-10

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 ニュースではあちこちで豪雪の被害が出ていましたが、こちら田上は今年、雪が少なく過ごしやすい冬となりました。少しずつ春の訪れを感じる季節となっております。

 今回は仏像の胎内に残される子孫へのメッセージ銘文や納入品、修復銘札について書きます。

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 仏像の修復をしているとたまに胎内に銘文や納入品が発見される場合があります。写真の御像の場合には胎内に造像した日付と仏師の名前が書かれていました。また造像時に納入されたお経と江戸時代の修理の時の銘札も。
 御像が積み重ねてきた歴史がよく分かり、込められた思いも感じます。こういうことは他分野の文化財にはなかなかないです。

 長い年月、人々の思いを繋ぐタイムカプセルのような役割もあります。


 そして修復した後には今度は、私の方で用意した桧板にご住職様から修復年月日と、御像の名前、ご住職様の名前と修復者の名前など墨書していただいて、修復銘札を納入します。震災で被害を受けた御像にはその旨を記録していただきました。他にも経巻や結縁者の名簿など色々胎内に納入することも出来ます。今度は100年、200年後、もっと先の子孫へのメッセージとなります。

 是非、仏像を修復されたり新造される場合には色々胎内に納入されたり、墨書されるといいです。


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 このように、長い年月仏像を守られてきた皆さんの輪の中に入れる部分が仏像修復の醍醐味になります。私も名前を残していただくので、変な修復は出来ません。
 そうでないと100年、200年先に悪口を言われることになります。
 それは避けたいことです。

 そんな責任の取りかたもまた珍しい仕事です。



松岡誠一:仏像修復家。先祖が信仰し守ってきた仏像・神像を次の世代に手渡すために修復を行う他、被災した御像の応急修復ボランティアや地域の文化財の保存を支援する活動など。活動は幅広い。東北芸術工科大学(山形市)芸術学科 文化財保存科学コース卒。連絡先は下記リンク参照。
仏像の修復ホームページ
地域歴史文化財保存支援ホームページ

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その六 カフェ ヴィオロン

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その八*番外編 スターネット大阪~かぐれ

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その壱拾 洛風林