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目の眼オンラインリポート

骨董ジャンボリー 2011NEWYEAR 2011年1月7日〜9日

_N306188c.jpg2011年の新春を飾る骨董ジャンボリーに行ってきました。
年2回、東京ビッグサイトの巨大なスペースで行われている骨董ジャンボリー。全国の500の骨董商が集まるという、文字通りの骨董のお祭りとして知られています。
 1月7日午後2時。東京臨海高速鉄道りんかい線の国際展示場駅から東京ビッグサイトへの道は青空が広がっているものの北風が強く、体感温度0度の中を凍えながら歩きました。

 東京ビッグサイトは他に催し物が無く、閑散としていましたが、さすがに骨董ジャンボリーのフロアは混雑し、熱気にあふれていました。

 初日の7日はアーリーバイヤーズデイということで、骨董商の方がお見えになることが多いそうですが、もちろん一般の方の入場もOK。はっきりとご自分の目標を定めて探す方が多いとのことです。


 なにしろ、ワンフロアに500店ものブースが集まっているので、端から見ていくだけでも時間がかかります。和骨董に西洋アンティーク。時計、人形、焼きもの、着物、絵はがき、おもちゃ、ポスター、電笠、雑貨などなど、まさにおもちゃ箱の中にいるかのよう。
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 入口に近い「人形・骨董 たけひ」さんでは、リピーターのお客様が多いので、新入荷のものを中心に、花巻の土人形や雛人形、陶器類などが並べられていました。

_N306186b.jpg かわいくpopな柄の古着物や古布で親しまれている「LUNCO」さんは、お得意の着物のほか、お店とは違って古いおもちゃや絵はがきなども並んでいて目を引きます。1つ105円から525円と、手軽に求められるのも魅力。もちろん、あでやかな着物地も豊富に揃っています。



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西洋アンティークの「アニーズ」さんでは、ケースにアンティークウオッチやジュエリーが目白押し。中には超貴重な時計もあったりして目を楽しませてくれます。
 「かどまつ誠心堂」さんでは、棟方志功や山下清、柿右衛門など、一流の作品だけが醸し出す雰囲気に包まれ、その一角だけ静謐なたたずまいが感じられました。


 一方、ホールから離れた一角では、特別イベントの「ヒートアップヴェラ 〜よみがえる色の波」が催されていました。ヴェラ・ニューマン(1909〜1993)はアメリカのデザイナーで、華やかで鮮やかな色づかいのアパレル商品や陶器、テーブル用品を生み出してきました。会場一面に飾られているのは、主に60年代のウエアやテーブルマット、スカーフ、陶器などですが、その配色とデザインには圧倒されるばかり。まさにサイケ調の世界ですが、シルクスクリーンでプリントされた作品は、彼女が最終チェックまで目を通したというほど妥協せずに作りあげたもので、今みても新鮮な感じがします。現在アメリカでも本が出版されるなど、リバイバルの気配が濃厚なヴェラ。日本でこれほどの作品が一堂に集まる機会は初めてでもあり、ファッションに興味がある人はもちろん、スタイリストやデザイナーは必見の展示でしょう。
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 古きよきものが所狭しと並んでいる骨董ジャンボリー。目も充分に楽しめた1日でした。
(2011年1月7日取材)


骨董ジャンボリーホームページ
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