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目の眼オンラインギャラリーレポート 

「Returning Akira Nikaido」二階堂明弘展
2011年9月26日〜10月1日


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3月11日の震災で、自宅、工房ともに大被害を受けた、益子在住の二階堂氏明弘さん。震災の影響により予定していた個展やすべてのイベントをキャンセルし、家と工房の移転作業にあたってきました。ようやく、土を触れるようになるようになったのは、奇しくも3/11からちょうど三ヶ月目。制作を開始したものの、釉薬が無くなっていたり、窯も無事に使えるかわからないという手探りの中、復活個展開催にむけ、制作意欲の炎を絶やすことなく取り組んでいます。
 今回の展覧会では、限られた土や釉薬など震災前とは違う条件の中で、可能な限り力を発揮した作品の数々が並びます。
 二階堂さんの作品の特徴は、そぎ落とされている中に、プリミティブとモダン双方の魅力を兼ね備えるもので、また、虚飾を廃することにより、活動拠点、益子の土の持つ力を極限まで引き出しています。「遠くを望むでのはなく、足下にある何処にでもある土で、何処にもなかった作品を生み出したい」という制作根底に流れるコンセプトは、シンプルで力強い作品に表れているといえます。
(目の眼編集部)

*日程:2011年9月26日(月)〜10月1日(土)無休
     12:00〜19:00(最終日は17時まで)
*場所:ギャルリーワッツ(www.wa2.jp)
     東京都港区南青山5−4−44 ラポール南青山103号室
     TEL 03−3499−2662
     地下鉄銀座・半蔵門・千代田線「表参道」下車、徒歩3分、南青山会館向かい

<プロフィール>
■二階堂明弘
益子在住。1977年、札幌市に生まれる。1999年文化学院芸術専門学校陶磁科卒業。2001年栃木県真岡市にて独立、2002年益子町に移築。 2006年、益子陶芸展入選。2008年、益子陶芸展、朝日陶芸展入選。年10回近く行っている個展を中心に活動。漫画「へうげもの」(講談社)と陶芸家のコラボレーション企画に主軸作家として参加中。日韓若手交流展や若手陶芸家見本市「陶ISM」などを企画。