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目の眼オンライン美術展レポート

「悠久の光彩 東洋陶磁の美」展
サントリー美術館
2012年1月26日取材

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重要文化財
青磁刻花牡丹唐草文瓶
北宋時代 11-12世紀

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重要文化財
青花蓮池魚藻文壺
元時代 14世紀

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五彩牡丹文盤
(「大明萬暦年製」銘)
明時代 万暦(1573-1620)

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粉青白象嵌条線文簠
朝鮮時代 15−16世紀

大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ/安宅コレクション)写真撮影:三好 和義

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※展示室内の写真は、特別な許可を得て撮影してます。

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 サントリー美術館で、大阪市立東洋陶磁美術館コレクション「悠久の光彩 東洋陶磁の美」展が開催されています。

 大阪市立東洋陶磁美術館は、安宅産業二代目社長だった安宅栄一氏の「安宅コレクション」約1000件が住友グループから寄贈されたことにより設立された美術館。東洋陶磁の名品揃いとして有名です。その後も韓国陶磁の名品を数多く含む「李秉昌コレクション」などが寄贈され、現在約4000件が収蔵されているそうです。

 今回、その中から国宝2件、重要文化財13件を含む約140件がサントリー美術館にやってきています。よく知られている名品も多いですが、名品は何度見ても見飽きないというとおり、見応え充分です。久々の展示になる作品もあるということで、ふだん常設で見られる以上の作品が勢揃いするという点でも見逃せません。

 また、作品配置と構成の違いで、異なる印象や新しい魅力を覚えるのも面白い点です。展覧会は、大きく中国陶磁、韓国陶磁の二部構成になっていますが、中国の景徳鎮の色絵とその影響を受けて作られた日本の古九谷を並べて比較できるようにするなど工夫がみられます。

 そして本展の企画の見どころは、「色」に着目して、青磁の青、白磁の白、青花の藍、釉裏紅や辰砂の赤など、時代別だけではなく色彩に分けて展示をしている点です。各時代、各窯で異なる色を、名品で比較できるというのもぜいたくですが、美しい色彩が広い空間にいっせいに並ぶ様子だけでも壮観です。ぜひ、堪能しに出かけてみてはいかがでしょうか。(編集部 小林)

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国宝
飛青磁花生
元時代 13-14世紀
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ/安宅コレクション)写真撮影:三好 和義

「大阪市立東洋陶磁美術館コレクション 悠久の光彩 東洋陶磁の美」展
2012年1月28日(土)〜4月1日(日)
サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
開館時間:10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
2月11日(土・祝)、3月19日(月)は20時まで開館
3月24日(土)は六本木アートナイト2012のため23時まで開館
休館日:毎週火曜日、3月21日(水)〈3月20日(火・祝)は開館〉
一般1300円、大学・高校生1000円、中学生以下無料(前売り割引きあり)
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