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苧麻や芭蕉を育て、刈り取り、炊き出し、繊維を採って、撚りをかけ、糸をつくる。
染料の草木を採り、炊いて染める。ようやく機にかけて織り始める。
とほうもない時間をかけて作られる沖縄の布に愛情を込めた浦令子さんのレポート。

ぬぬパナ通信(01)「上布」

2018-12-10

八重山上布.JPG

はじめまして!ぬぬぬパナパナの浦 令子です。
ぬぬぬ? パナパナ?? …ですよね。
これは、沖縄の八重山地方の方言よりの造語で、
ぬぬぬ=布の パナパナ=はしばし という意味です。

植物を育て、糸を績み、自然から頂戴した染料で染めて、織る。
そのようにして作られた「布」のはしばしから、なにかを伝えたい、
またそれらの布の ハシとハシ「作り手」と「使い手」を繋げたい、
と、展示会を中心に活動しています。
ご興味をお持ちの方は、下記サイトをご覧ください。
ぬぬぬぱなぱなホームページ
(全然更新していないので、いささかお恥ずかしいですが)

さてさて、夏といえば、上布のきもの。
上布は、苧麻(ちょま。沖縄では<ぶー>、日本では<からむし>とも言う)の茎から繊維を採りだし、撚りをかけた糸で織られます。

ぬぬパナの生まれた石垣島の八重山上布は、タテ糸はラミーという苧麻の機械紡績糸でヨコ糸が手績みの苧麻糸。おとなりの宮古島の宮古上布はタテ・ヨコともに手績みの苧麻糸。この素材の差は、そのまま着尺の価格に反映されます。(もちろん、糸の細さ、絣の細かさ等々も加味されて)芭蕉布もそうですが、糸をつくるのが一番たいへんで、「上等」ができるかどうかはココにかかっています。

以前は、屋敷内の風のあたりにくい場所に苧麻を植え、一年に2~3度刈り取り、
オバァが縁側で繊維をさいたり、撚りをかけたりしていたのですが、なかなかそんな光景も見られなくなり(テレビとゲートボールが大敵!)、織る人は糸の確保がたいへんです。


苧麻.JPG 苧麻




撚りかけした苧麻の繊維.jpg  撚りかけした苧麻の繊維

キモノ人口が激減して「よそいき」となった現在、量産の必要もないのですから、芭蕉布と同じく、いずれ上布を織る人も糸つくりから携わるようになっていくと思います。もしくは、手績みの糸の価格を今の何十倍かに引き上げて、若い人がパートで糸作りして見合うようにするとか?いずれにしても、現在より随分お高くなるでしょう。そんなキモノ、いったい誰が着るのでしょうか??うーむ。

しかしながら、自然の素材に手と時間をかけて「布」を作るという作業を 忘れてしまったらニンゲンはどうなるんだ?!うーむ。

ナンでも気軽にお書きなさいと編集部の安藤さんにいわれ、上布の涼しい着方でも、、、と カンタンに考えていたのに、のっけからなんやら ごってりで……、失礼シマシタ。 涼しい着方はまた次稿で。

八重山地方はゆっくり台風が居座っていたので、いろいろ不便が多かったようですが、シマの人は慣れたもの。「台風休暇」と開き直って、雨戸を閉めた暑い暗い室内で、普段できないことをします。自然にはあらがえない。
今週のぬぬパナのリレー日記は、日本最南端の波照間島より。ライブなシマの便りも おたのしみください。
リレー日記

「ぬぬぬパナパナ」とは、沖縄八重山の言葉で「布の端々」という意味。浦令子さんが石垣島で染織家の森伸子さんや石垣昭子さんらと出会い、八重山の布づくりに魅入られて、都会の人にも広く知ってもらいたいと展示会やワークショップを催し、作家を支援している。
ぬぬぬぱなぱなホームページ
ぬぬパナ・リレー日記

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その六 カフェ ヴィオロン

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その七 noma

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その八*番外編 スターネット大阪~かぐれ

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その九 菅藤造園

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その壱拾 洛風林